
娘達は、私立の小学校で育った。
私立に通わせる程、ゆとりがあったわけではない。
ブランドものを身につける感覚で選んだわけではなかった。
幼稚園で、長女が年長の時に担任の先生が手を焼いていた。
小学校に行って、出来ない子のレッテルを貼られて過ごすのは、あまりにも窮屈だ。
娘が自分らしさを大切に、自分を好きだなと思って子ども時代を過ごしてほしかった。
だから、私立小学校を選んだ。
長女は、自己肯定感のある子に育ち、いわゆる、のびのびと自分らしく生きているのだ。
次女も当然、同じ道を辿らせるものと思っていたし、そうしたかった。
人生何があるかわからない。
元夫の養育費の支払いが期待出来ないと判断して、次女の中学は公立にしようと決めた。
次女は幼稚園からの友達も居るし、内進を希望した。
離婚したわけだし、身の丈に合った暮らしを…と、親としては、公立も選択肢の一つだった。
しかし、本人の希望があれば、やはり希望は叶えてあげたい。
次女はたくさん泣いた。
「いくら泣いても、ママは願いを叶えてはあげられない。選択肢がないの」
はっきりと伝えた。最低だ。
でも、「ぜったい幸せにするから。ママは頑張るから。」
娘に誓った。
学校を選ぶ権利が子どもにはある。私立は贅沢なのか?
私にとっては、娘達が子どもらしい子ども時代をすごせる学校が私立だった。
自分のことが大好きなまま、成長できる場所が私立だった。


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