母のこと

認知症の母の通帳を、家族が管理するまで——再発行を繰り返して、名前が書けなくなって

認知症の母の通帳を、父が預かるまでの話。通帳もカードも「ない」と一日に何回も言い、再発行を二度三度。名前が書けなくなり、二人で話し合って決めたのに「取られた」と言われる。ゆうちょの再発行に必要なものと、家族だけで抱えなくていい制度も調べました。
母のこと

「認知症の母を施設に入れたい」と思った日——面倒が見られないから、ではなかった

「認知症の母を施設に入れたい」と思った日のこと。面倒が見られないからではなく、母が気持ちよく暮らせるように。要介護1でも入れる施設と、友人の母が要介護4から1になった話を書きました。
介護の知識

免許を返納したあとに来たもの——「ご褒美ちょうだい」と言った母と、父が運転する車

認知症の母が自分で免許を返納して二年。返納したあとに来たのは「ご褒美ちょうだい」という言葉と、父がすべての移動を引き受ける日々だった。車を処分できない家の鍵の管理、いつのまにか消えた自転車、そして今、母が言う「怖い」まで。
介護の知識

認知症の母が、お風呂で「できない」と呼ぶようになった——入るか入らないか、だけではなかった

お風呂に入ること自体は、嫌がらない。つまずくのは中の手順だった。シャンプーとコンディショナーの見分け、下着の前後、濡れた体に服を通すこと。「できない」と母が人を呼んだ日の記録と、失行・失認という名前の答え合わせ。
介護の知識

認知症の母に、家事をやらせたほうがいいの?——「やらせないとボケる」と父は言ったけれど

「3度3度ご飯を用意するのが面倒」と、認知症になる前から言っていた母。父は「やらせないとボケる」と言ったけれど、修羅場を通り抜けて、今は父が家事をしている。やりたくないことはやらせない。そのかわり「デイが薬」だと思う理由。
介護の知識

「認知症になると本性が出る」と言われて——母と、祖父を見てきて私が思うこと

「認知症になると本性が出る」と友達に言われた。ほっとはしなかった。母が我慢してきた人生を思い、自分もそうなるのかと怖くなった。母の言葉と、同じ病気だった祖父の言葉を並べて、娘の目から考えたことを書いた。
介護の知識

認知症の母と買い物に行くということ——「早くお金払って」と、母は言った

認知症の母と買い物へ。母は店員さんにカゴを渡し、私に「早くお金払って」と言いました。間違えたのではなく、正しい段取りを違う場所でやろうとしていた。誇りは残っているのに支払いの段取りが先に難しくなる——その日に起きたことと、うちがいまやっている二つのことを書きます。
介護の知識

認知症の母が、自分で運転免許を返納した日——「迷惑をかけるよ」では動かなかった

認知症の母は2024年、自分で運転免許を返納しました。動いたのは「迷惑をかけるよ」ではありません。相手の身になるのが難しくなるのは社会的認知の障害という症状。だからうちは「真面目に生きてきたのに、何かあったら悔しいじゃん」と伝えました。半年かけて母が自分で決めるまでと、返納後も続いたことを書きます。
介護の知識

認知症の母が「ごはん食べてない」と言う——食べた記憶だけが、抜け落ちていく

食事をしたのに「食べてない」と言う母。嘘でも忘れたふりでもなく、母の中では本当に食べていません。体験そのものが抜けて空腹の感覚だけが残る仕組みを、政府広報や国立長寿医療研究センターの資料もあわせて。うちで効いた返し方と、菓子パンを止めないと決めた理由まで書きました。
介護の知識

配食サービスを入れて変わったこと——おかずだけ頼む、うちのやり方

認知症の母と高齢の父の食事に、配食サービス(おかずのみ・週3回)を入れました。理由は栄養でも手間でもなく、母の機嫌。「ご飯を作らなきゃ」が怒りの引き金になっていたからです。温め方、休配日、玄関で顔を合わせる安心まで、うちの実際を書きます。