
実家では、私が10歳くらいの時から、犬がいます。
ペットショップでお迎えしたことはなく、何かご縁があって犬がやってきました。
今、実家には2匹の犬が暮らしています。
両親が先代犬を見送った後、保護犬を探して欲しいと依頼されて私が探してきたコ達。
このコ達が、両親を癒やしてくれています。
母が荒れれば、1匹は2階逃げる。1匹は端っこでプルプル震えています。
本当は、父と母と気ままにのんびり余生を過ごす予定だった犬たち。
母の認知症という予想外の事が起こりそうも言ってられなくなった。
第2の犬生だった里親先でもコロコロ変わる母の機嫌を伺わなければならない。
ジョンは母がいる時は、母以外の人に呼ばれても行かない。母の事が大好きだ。
犬は本当に人間に忠実だ。優しい。
2匹は、私が探して来たコ達にも関わらず、私には全く興味がない。
それなのに、先日母にやり込められて泣いているときは、
2階から降りてきて一番に私のところへやってきてペロペロしてくれた。
犬の寿命は、長くても20年…。高齢者が犬を飼うことは、厳しい。
両親もその観点から、あと10年は大丈夫かもと、保護犬を受け入れた。
認知症は人にもよりますが、ゆっくり確実に進行していきます。前頭葉が萎縮するのですから
理性的な考えがだんだんと出来なくなり、自尊心を傷つけられる様な事があれば、
攻撃的になる。70代前半健康体の母ですから、自分の元気をもて遊び、イライラする。
そんな時、犬たちの存在は本当に大きい。
両親には3人の子どもがいるけど、私達に見せたことのない顔で犬たちを溺愛する父。
2匹の犬達を、うちに連れてきて本当に幸せだったのかなとか感傷的になることもある。
ごめんね。でも本当にいつもありがとう。
犬たちには感謝しかない。
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