実家に帰るたびに、テレビの音がものすごく大きい。
母が難聴になったのは、認知症の診断よりも前のことだ。補聴器を勧めても「うるさい、合わない」とすぐ外してしまう。だからテレビの音量がどんどん上がっていった。
父も「これくらいじゃないと聞こえないみたいで……」と困り顔で言う。近所迷惑にならないか心配になるくらいの音量だった。
補聴器を嫌がる認知症の親
認知症の親が補聴器を使えないのは、珍しいことではないらしい。
補聴器は「耳の中に何かが入っている」という違和感が強く、認知症の人には特に受け入れにくい。「変な音がする」「頭がおかしくなりそう」と感じる人もいると、ケアマネから聞いた。
補聴器なしでも聞こえるように——そう考えてたどり着いたのが、ミライスピーカーだった。
ミライスピーカーとは
ミライスピーカーは、テレビに接続して使うスピーカーだ。
特徴は「曲面サウンド」という独自技術。音が広がりやすい形状で、難聴の人でも聞き取りやすい音を届けることを目的に作られている。補聴器のように耳に装着する必要がなく、テレビ横に置くだけで使える。
テレビの音量を上げなくても聞こえやすくなる——というのが最大のポイントだ。
実際に使ってみた感想
父が操作に慣れるまで少し時間がかかったが、接続自体はシンプルだった。テレビのイヤホン端子またはAUDIO端子につなぐだけ。
使い始めてしばらくして、父から「音量を少し下げられるようになった」と連絡が来た。母も「聞こえる」と言っているとのこと。完全に解決したわけではないが、以前よりは確実にましになった。
何より、父のストレスが少し減ったのが大きかった。「音がうるさくて頭が痛い」と言っていた父が、一緒にテレビを見られるようになったから。
気になる点・向いている人
デメリットも正直に書いておく。
- 価格が高め——数万円の投資になる
- すべての難聴に効果があるわけではない——聞こえ方の種類によって合わない場合もある
- テレビとの接続端子の確認が必要——古いテレビには合わない場合もある
向いているのは「補聴器を嫌がるが、テレビは見たい」という状況。認知症があっても使い方を覚える必要がなく、置いてあるだけでいいのが一番のメリットだと思う。
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