生きてるだけでまるもうけ

10月3日

今日は配食サービスの日です。

母は、自分で玄関から持ってきたであろうお弁当を素通りし

冷凍庫からだるそうに肉を出した。

「お母さん、今日のお弁当なんだろうね」と私が言うと、

「そんなの知らないわよ」とプリプリ怒りながら肉をしまった。

夕方は鬼門だ。黄昏泣きではないけど、気分が落ちている。

プリプリ怒りながらも、食事の支度をしなくていいので、ホッとしたのか

母はソファで寛ぎだした。

「生きてるだけでまるもうけって誰かが言ってたけど」

「ホントかしら。生きてる意味もない。死にたいわ」

母が言った。何も返せなくて、どーんと落ち込んだ。

どうしようもない。仕方ない。

父は、母のウッカリをいちいち指摘する。

今日は、お弁当の日だ。と、正論を言う。

それが母のプライドを傷付ける。機嫌が悪くなる。

父に暴言を吐く。ぐるぐる負のループ。

うまくやるって難しい。

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