10月16日
私はシングルだ。両親は私の事をすごく心配してくれてるし、助けてくれる。
いつものように母のご機嫌伺いをして帰ろうとすると、
父が母に「お米」と言う。
母は米を持ってくる。
「くれるの?」「ありがとう!」と私は言うが、母の様子がおかしい。
なにか、また父にぶつぶつと文句を言っている。
話題を変え、母の機嫌が良くなるように私が喋りだす。
ふとした瞬間、「これは、家で食べるから。」と母がいい、米を持ち去った。
「もう一つあるから、欲張らなくていい」
と父が言って、また母が怖い顔になった。
病気がさせていることだ。父もわかっているはずなのに、地雷を踏む。
その米がさっきうちに来た。
母が暗くなってから、うちの近くに自転車で来た。私の家がわからない様で何回も電話してきた。
私は部屋着で、スマホ片手に「何が見える?」と母に聞きながら、なんとか合流。
すると、破けた穴のあるお米5kgが自転車に乗っていた。
私に渡すために母が持ってきてくれたのだ。
その穴からいろいろな想像をしてしまう。
あげたいけど、あげたくない。どんな脳の悪さなんだろう。
ちょっと前までは、母は私に肉や魚、フルーツ、多く買ってきては、私にくれた。
「子どもたちに食べさせて〜」そんな朗らかな母だった。
お米を見るとせつなくなる。



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