認知症の薬をやめることを検討した——主治医に相談して気づいた、薬と本人の状態の関係

介護の知識

認知症の薬を「やめる」という選択肢が出てきたとき、正直どう受け止めればいいかわからなかった。

薬をやめるとはどういうことなのか。やめてよくなるのか、悪くなるのか。そもそも今の薬は本当に効いているのか——。頭の中にはてなマークが渦巻いていた。

母が攻撃的になっていた

10月に入ってから、母の様子が明らかに変わっていた。物を投げる。言葉の暴力が激しくなる。以前にも波はあったけれど、このときは特にひどかった。

私たち兄弟は実家に顔を出しているし、近くにはいる。でも治療方針やケアプランを相談するような関係は、両親との間で築けていなかった。

「自分たちでなんとかする」——それが父と母のスタンスだった。父も頑固で、主治医に今の現実を正直に伝えていない可能性が高いとは思っていた。

ケアマネに相談すると、一度主治医と直接話すべきだとアドバイスをもらった。父にも事前に伝えてから行くべきだとも言われたけれど、結局言い出せなかった。保険証も借りられず、自由診療での受診になった。

両親の関係については、認知症の母と、怒鳴る父と、疲れ果てた私の話。にも書いています。

主治医が知らなかった、現実

思った通り、主治医は今の両親の状況をほとんど把握していなかった。

現在母が飲んでいる薬は、脳を活性化させるタイプのもの。そのせいでイライラが増強しやすいのだと、初めて聞いた。「もう早急にやめて、別の薬に切り替えるべきです」と、主治医ははっきり言った。

父に「薬を変えてみたら」と話すと、「薬漬けにするのは嫌だ。認知症が余計に進む」と言った。そのまま主治医に伝えると、医者は静かに首を振った。「静かにさせることが、認知症を進めるわけではありません」と。

このまま続けたら、どうなるか

主治医が描いたシナリオはこうだった。

父が今のまま我慢し続けて、母の行動がエスカレートする。どちらかが怪我をして、一緒に暮らせなくなるか、父がギブアップする。そうなってから施設を探しても、空きがあるとは限らない。いざというとき、思っていたよりずっと早く事態は動くのだ。

だから今、薬を切り替えて二人が少しでも穏やかに過ごせるようにする。そして少しずつ病気が進み、いずれ施設へ——それが、主治医の考える「よりよい流れ」だった。

母の日々の変化については、記憶が薄れていく。認知症の母と過ごす時間の大切さにも書いています。

わかってもらえるだろうか。それでも、言わなくては

私たちは、父と母に話さなければならない。お父さんとお母さんが、人生の最後に傷つけ合わないように。

受け入れてもらえるかどうか、わからない。でも、黙っていることはもうできなかった。

認知症の薬は「飲み続けるのが当然」と思いがちだけど、状況によっては変更・中止も大切な選択肢になる。主治医にちゃんと現実を伝えて、一緒に考えてもらうこと——それが、家族にできる一番大事なことだと、このとき初めて実感した。

主治医に相談する前に試みたことは、認知症の親のセカンドオピニオン体験記。病院を変えることへの罪悪感は捨てていいにも書いています。

📋 介護保険外のサービスについて、まず相談してみる

デイサービスだけではカバーできない時間帯の付き添いや家事サポートは、介護保険外のサービスで対応できることがあります。「こんなことも頼めるの?」という小さな疑問も、気軽に相談してみてください。

▶ 介護保険外の訪問介護・通院付き添いなら「イチロウ」に無料相談(完全無料)

🛒 楽天市場で「認知症 介護 本」を探す

▶ 介護に関するサービスや施設について、もっと知りたい方へ

24時間365日対応の介護保険外のオーダーメイド介護サービス【イチロウ】

コメント

タイトルとURLをコピーしました