父の兄が、実家に顔を出す。という事があった。
結局は断ったのだが。
母は、家事が厳しくなっていて、お茶出したり、食事の用意をしたりは難しい状況だった。
私は、また母が荒れるだろうと思ったから、
父に断ったほうが良いと伝えたが、まぁ、私の話など聞くわけはないのですが。
父なりに、母に大変な思いをさせなしように、
個室のある和食屋を予約して、その日を迎えるつもりだった。
もちろん母のいるところで決めて、相談しながらしたことです。
でも、箱に小さな穴が空いているかのように母の記憶は、こぼれ落ち、
本当のことと妄想が入り混じり、毎日父を責めた。
「なぜ来るのか」「そんな大勢泊められない」「○○さんは、自慢ばかりだから聞きたくない」
同じ事を日に何度も何度も言う。
本当の事を話しても、全く信じず。
「そういう男だよ。勝手に何でも決めて。」「自分の親戚ばかり大事にする」「いつもそうだ」
母は、機嫌を悪くして、ものを投げたり、扉をきつく締めたりする。
それはもうすごい音で、母自身も自分で扉に指をはさみ、骨を折った程だ。
父が、諦めて親戚に断りの連絡を入れた。
母が落ち着いて、少しだけ物腰柔らかくなった。
「大変だったね」父に言うと、心底疲れた顔で頷いた。
父は、普通に自分の兄弟とも会えない。
そんな時、次女はしょーがない!と笑う。



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