父のこと

母のこと

「財布はどこ?」で荒れた夕方、帰り際に母が差し出した1000円——認知症の母と、泣いた日

デイサービスから帰るなり始まった財布探し。引き出しをひっくり返す母、「あんたなんでいるの?」の一言、帰りたいのに帰れない夕方。玄関を出たとき、母が「アイス代」と1000円を差し出した。
母のこと

パジャマのまま実家に走った夜と、通帳の束が出てきた翌日のこと

夜8時の電話でパジャマのまま実家へ。財布は見つかったけれど、家の中は荒れていた。翌日の片付けで通帳の束が出てきた。隠す、忘れる、また隠す——認知症介護のリアルな二日間。
母のこと

ケアマネさんに電話した日——言いにくくても、声を上げてよかった

母の面談にはいつも母が同席する。父はその場で何も言えない。でも私は知っていた——父が入院したことも、母の攻撃性も。怒られると知りながら、ケアマネさんに電話した日のこと。
母のこと

母が赤ワインをシンクに流した日——あれは前兆だったと、今なら思う

母が赤ワインをシンクに流した日、私には理由がわからなかった。あれも前兆だったのかもしれない。認知症と診断される前に起きていた、不思議な出来事の記録。
父のこと

親を施設に入れるタイミング——「黙って死ぬのを見ててくれ」と言った父

「黙って死ぬのを見ててくれ」——父がそう言ったとき、私は何も言えなかった。施設の話がなかなかできない。時間だけが過ぎていく、在宅介護の現実。
父のこと

認知症の母が、何度も電話をかけてくる——ホワイトボードで電話は減った。それでも、一人にはしておけない

認知症の母が、ゴルフや畑に出かけた父に何度も電話をかける。行き先と帰る時間をホワイトボードに書いて、母の目の前に置いたら、電話は減った。それでも、一人にはしておけない。
父のこと

認知症の妻に怒鳴られる夫——それでも怒らない父を見て、私が思うこと

認知症の母に「汚い男だ」と言われても、父は怒らない。「散々世話になったのに、放り出せないでしょ」。弟の「底をついちゃうよ」と、私が「幸せの貯金」と名づけたもの。そして庇ってもらえなかった娘として、怒らない父を見て思うこと。
父のこと

父が限界だったあの日——ぎっくり腰でも「大丈夫」と言い続けた人のこと

介護で腰を痛めた父は「大丈夫」と言い続けた。ぎっくり腰でも入浴介助をやめなかった父と、母の時間に自分の予定を合わせた私の話。国の腰痛予防指針で答え合わせもしました。
父のこと

父の一日——認知症の妻と二人きりで過ごすということ

家事をしてこなかった父が、年を取ってから全部を背負っている。それでも母には「何もしない」と言われる。見張られているのは、どっちなんだろう。認知症の妻と暮らす父の毎日を、娘の目から書いた。