前回の記事(「介護がつらい、もう限界かも」)で、「介護する人も、支える人も、休んでいい」とお伝えしました。
とはいえ——「休んでいいと言われても、どうやって?」と思いますよね。今日はその具体的な方法、レスパイトケアについてまとめます。
レスパイトケアとは
レスパイト(respite)とは、英語で「一時的な休息」という意味です。介護におけるレスパイトケアは、介護をしている人が、一時的に介護から離れて休むための仕組みを指します。
「親を預けてまで休むなんて」と、罪悪感を覚える方は少なくありません。でも、考えてみてください。介護は、何年も続くことのある長い道のりです。介護する人が倒れてしまえば、いちばん困るのは介護される側です。レスパイトは、わがままでも手抜きでもなく、介護を長く続けるための大切な工夫なのです。
主なレスパイトの方法
休み方には、いくつかの種類があります。生活のリズムや必要に応じて選べます。
① デイサービス(通所介護)
日中だけ施設に通ってもらい、食事や入浴、レクリエーションなどを受けられるサービスです。送迎付きのところが多く、その間、介護する家族は自分の時間を持てます。「毎日のことで疲れている」という方が、まず取り入れやすい方法です。
② ショートステイ(短期入所)
数日〜1週間ほど、施設に泊まってもらえるサービスです。家族の用事や旅行、体調不良のとき、あるいは「とにかく一度ぐっすり眠りたい」というときにも使えます。介護する人がまとまった休息を取るのに向いています。
③ 小規模多機能型居宅介護
「通い」「泊まり」「訪問」を、同じ事業所で組み合わせて使えるサービスです。顔なじみのスタッフに柔軟に対応してもらえるのが特徴で、状況が変わりやすいご家庭に向いています。
④ 介護保険外のサービス・家事代行
介護保険でまかなえない部分(込み入った家事や、長時間の見守りなど)は、保険外のサービスや家事代行で補う方法もあります。費用は自己負担になりますが、「ここだけ手を借りたい」というピンポイントの負担軽減に役立ちます。
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レスパイトの手配は、一人で抱え込まず、専門家に頼るのがいちばんの近道です。
すでに介護認定を受けている場合は、担当のケアマネジャー(ケアマネ)に相談してください。「少し休みたい」「ショートステイを使ってみたい」と伝えれば、利用できるサービスや空き状況を一緒に探してくれます。
まだ介護認定を受けていない、ケアマネがいないという場合は、地域包括支援センター(市区町村の窓口)が入り口になります。
費用の目安
費用は、要介護度・所得・利用するサービスや日数によって変わります。介護保険が使えるサービスは、自己負担が原則1〜3割に抑えられます。正確な金額は、ケアマネや施設、お住まいの自治体に確認するのが確実です。「思っていたより負担が軽かった」という声も多いので、費用を理由にあきらめる前に、まずは相談してみてください。
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「預けるのは申し訳ない」と感じるあなたへ
最後に、ひとつだけ。
レスパイトを使うことに、後ろめたさを感じる必要はありません。少し休んで、また笑顔で向き合えるようになることは、介護される側にとっても、きっと幸せなことです。
我が家も、はじめの一歩は地域包括支援センターでした。介護認定もケアマネもまだいなかった頃、ただ相談に乗ってもらえるだけで、本当に救われました。そこから一年半ほどかけて、介護認定、ケアマネとの介護計画、デイサービスへと、少しずつ進んできました。デイサービスを使うようになって、ほんの少し、父に一人の時間ができたように思います。
休むことは、優しさを長持ちさせること。どうか、あなた自身のことも、大切にしてください。
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