「掃除をしなくていい」という選択——ルンバi3を使って変わった、介護しながらの日常

母のこと

仕事から帰ると、床がきれいになっている。

自分では何もしていない。ルンバが、勝手にやっておいてくれた。それだけのことなのに、最初はかなり感動した。

ルンバを買ったのは、とにかく余裕がなかったからだ。フルタイムで働きながら、子どもの世話をして、認知症の母のことも頭にある。そんな毎日の中で、「掃除をする時間」を確保するのがじわじわとしんどくなっていた。掃除機をかけるのは、たった10〜20分かもしれない。でもその10〜20分が、どうしても惜しかった。

使っているのはルンバi3。朝、仕事に出かける前にスイッチを入れる。帰ってくると、もう終わっている。それだけだ。

このモデルはマッピング機能はない。間取りを覚えるわけじゃなく、障害物を避けながら動き回るだけだ。でも、それで十分だと思っている。コスパ的にもちょうどいい。

床に物が少ない部屋なら、ほぼきれいにしてくれる。椅子の脚やちょっとした段差で止まることはある。コードが落ちていると絡まる。「床をある程度片付けておく」という前提は必要だ。でもそれさえ守れば、あとはおまかせでいい。

私にはアレルギー性鼻炎がある。掃除機で一番つらかったのが、ゴミ捨てだった。最近は紙パックタイプの掃除機が少なくなって、フィルターやダストボックスを直接触る機会が増えた。それが本当に苦手だった。

ルンバは3ヶ月に一度、紙パックを取り替えるだけでいい。ゴミに直接触れなくていい。これだけで、掃除へのハードルがずいぶん下がった。

週に一度、ルンバの届かない隅や家具の下は自分で掃除する。それだけは必要だ。でも毎日の床掃除からは解放された。

帰ってきてからも、立って朝食の残りをつまむのが精一杯だ。ゆっくりお茶を飲む時間なんてない。でも床だけはきれいで、それで十分だと思っている。

介護や子育てで手が回らない日が続くと、家の中が荒れていくのが地味にきつい。床がきれいなだけで、少し気持ちが楽になる。それをルンバがやってくれている。

「家電に頼る」ことに最初は抵抗があった。でも今は思う。頼れるものには頼っていい。自分の時間と体力には限りがある。掃除機をかける代わりに、少し休む。それは怠けじゃなくて、自分を守ることだと思っている。

広いお家ならAI機能(マッピング)付きの上位モデルがおすすめですが、うちのような団地の間取りなら、このくらいのスペックで十分対応できます。丸5年使っている、大切な相棒です。


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