母のこと

「お母さんのそばを離れてはいけない」——祖母に言われ続けた言葉と、私の人生

「お母さんのそばを離れてはいけない」物心ついた頃から、祖母にそう言われ続けた。何度も、何度も。小さい頃は、そういうものだと思っていた。長女だし、女の子だし、お母さんを助けるのは当たり前だと。心から、そう思っていた。7人同居が始まった小学3年...
母のこと

母がお金を隠す本当の理由——祖父が消えた日から、ずっと続いている話

「自分の化粧品は、家計のお金で買ったことなんて一度もない。一度たりとも」母が何度もそう言う。お風呂はお湯を張ると勿体ないからシャワーだけ。食器を洗うときもお湯は使わない。「お父さんが使わせてくれない」と。実際は違う。でも母の中では、そうなっ...
介護の知識

認知症は、症状が出る何十年も前から始まっている——母を見て、自分の脳が心配になった日

「ボケないでよ。ボケない努力をしてほしい」娘にそう言われた。半分冗談、半分本気の顔で。母がアルツハイマー型認知症だ。だから娘は知っている。認知症がどういうものか、家族がどれだけ消耗するか。その上で、私に言った。ママはボケないで、と。笑いなが...
母のこと

「掃除をしなくていい」という選択——ルンバi3を使って変わった、介護しながらの日常

介護と子育てでフルタイム。掃除の時間が惜しくてルンバi3を買い、丸5年。調子が悪くなったらバッテリー交換で復活すること、玄関の段差で止まる困りごと、犬がいたころの話まで、正直に書きました。
介護サービス

レスパイトケアとは?介護を少し休むための具体的な方法【デイ・ショートステイ】

介護に疲れたら使える「レスパイトケア」とは。デイサービス・ショートステイなど、介護する家族が少し休むための具体的な制度と使い方を、認知症介護の経験者がわかりやすく解説します。
母のこと

介護がつらい、もう限界かも——そばで支えるあなたへ

母を介護しているのは、父です。毎日そばで世話をして、優しくしたいはずなのに、ときどき強い言葉が出てしまう。そんな父の姿を見ていると、胸がぎゅっと痛みます。私自身が介護の主役なわけではありません。「私がしんどいなんて、烏滑がましい」と思う日も...
母のこと

近所のパン屋に、自転車が停まっていた

2年ほど前の話だ。父から連絡が来た。「お母さんの自転車がない」と。穏やかな相談ではなかった。父の話し方はいつもそうで、困っていることをそのまま投げてくる。私は「知らない」と答えるしかなかった。でも、考えれば答えはひとつしかない。父が乗り出し...
母のこと

1000円のアイス代

昨日は、母がデイサービスの日だった。一昨日、父の財布を探しているときに見つけた母の通帳の束。おそらく再発行した古いもので、もう使っていないものだと思う。でも、また母の目に触れたら混乱するかもしれないと思って、預かっておいた。その通帳を父に渡...
母のこと

パジャマのまま実家に走った夜と、通帳の束が出てきた翌日のこと

夜8時の電話でパジャマのまま実家へ。財布は見つかったけれど、家の中は荒れていた。翌日の片付けで通帳の束が出てきた。隠す、忘れる、また隠す——認知症介護のリアルな二日間。
母のこと

「憎い」と言われた日のこと。——診断前の、一番辛かった時期

「憎い」と言われた。まだ認知症とわからなかった、診断前の一番辛かった時期の話。病気のせいとわかっても、傷ついたことは本物だ。半々の気持ちを正直に書いた。