父は今も、ヘルパーさんを断り続けている。
「他人に家の中を見られるのは嫌だ」——それが父の答えだ。ケアマネさんから何度か提案してもらっているけれど、首を縦に振らない。
正直に言うと、私もまだ頼めていない。頼みたいと思っているけれど、父が嫌がる以上、無理に進めることもできない。
でも、「その日」が来たときのために、私は調べておくことにした。いつ父が倒れるかわからない。いつ限界が来るかわからない。そのときになって慌てたくないから。
この記事は、私が調べたことの記録だ。同じように「まだ頼めていない」「でも知っておきたい」と思っている人に届けばいいと思って書く。
父がヘルパーを拒否する理由
父がいつも口にするのは「家のことを他人に見られるのは嫌だ」という言葉だ。
母が認知症になってから、家の中のことは家族だけで何とかしようとしてきた。それは父なりの誠実さだと思う。でも、その誠実さが、年々じわじわと父を追い詰めていっている気がする。
母の入浴を促すたびに怒鳴られ、食事の世話をしながらペースの合わない母に翻弄され、何度かち合っても、結局黙って同じ一つ屋根の下にいる。それが、父の毎日だ。
母も「家に人が入ってくるのは嫌だ」と言う。ヘルパーさんが来ると「お客さん」になってしまって、気を遣って疲れるのだと。それを聞いて、なるほどと思った。本人にとっても、知らない人に世話をしてもらうことへの戸惑いは、あるのだ。
同じような状況の方、多いのではないだろうか。「頼みたいけど親が嫌がる」——介護あるあるだと思う。
介護保険の訪問介護、使える条件と流れ
私が調べた範囲で、整理しておく。
訪問介護は、介護認定(要介護1以上)が出ていれば、介護保険を使って利用できる。費用の1〜3割の自己負担で、ヘルパーさんに自宅に来てもらえる。
サービスの内容は大きく2種類ある。「身体介護」は入浴・排泄・食事などの直接的な介助で、「生活援助」は掃除・洗濯・調理などの家事サポートだ。何を頼むかはケアマネさんと相談して決める。
申し込みはケアマネさんを通じて行う。すでにケアマネさんがついていれば、「訪問介護を使いたい」と伝えるだけでいい。サービス事業者を紹介してもらい、契約・開始という流れになる。
一つ知っておきたいのは、介護保険の訪問介護には「できること・できないこと」の制限があること。本人以外の家族の洗濯や料理、ペットの世話などは対象外だ。また、日程の融通や対応できる時間帯なども、事業者によって異なる。
介護保険外でも使えるサービスがある
「介護保険だと制限が多くて使いにくい」「認定が出るまでの間にも手伝ってほしい」——そういうときに知っておきたいのが、介護保険外のサービスだ。
費用は全額自己負担になるが、その分、対応の柔軟性が高い。通院の付き添い、買い物の同行、話し相手、家族が休むための時間確保など、介護保険では頼みにくいことも依頼できる。
私が気になって調べたのが「イチロウ」というサービスだ。介護保険外の訪問サービスで、通院付き添いや家事サポートを依頼できる。無料相談から始められるので、「うちの場合はどうすればいい?」と気軽に聞いてみることができる。
📋 介護のこと、一人で抱え込んでいませんか
▶ 介護保険外の訪問介護・通院付き添いなら「イチロウ」に無料相談(完全無料)
頼ることは、負けじゃない——と、自分にも言い聞かせている
「他人に頼りたくない」という気持ちは、その人の生き方と直結している。一朝一夕には変わらない。父のその気持ちを、私は尊重したいと思っている。
でも同時に、いつか限界が来ることも知っている。そのとき、選択肢があることを知っていれば、少し違う判断ができると思う。
訪問介護は、「プロに任せる」ことでも、「家族の責任を放棄する」ことでもない。介護を長く続けるための、大事な手段だ。
私はまだ頼めていない。でも、知っておいてよかったと思っている。知っていれば、父が「そうしよう」と言った日に、すぐ動ける。その日のために、今日も調べ続けている。
📖 あわせて読みたい
👉 要介護1の認定が出た。でも、何も変わらなかった——申請から認定まで、娘がやったこと全部
👉 認知症の母がデイサービスに行くまで——泣いて、怒って、ピンポンが鳴った朝のこと
👉 認知症介護で限界を感じたとき——私が自分を保つためにやっていること
📖 関連記事もどうぞ


コメント